2016年08月17日

二つの失言が生んだ新東京都知事

カネの問題で二人の自公推薦の都知事が辞職しました。
未だ続く政治とカネの問題…
猪瀬前知事は、今ではバライティ番組に笑顔で出演しています。
あの尋問中の彼とは別人のような笑顔☆どういうつもりでテレビに出ていて、
どういうつもりで東京都民はそれを見ているのでしょう…

小池百合子新都知事が誕生しました。
彼女が今回うまく戦ったなと思う点は、自民党支持層、野党支持層、無党派層の全てから票を得たことです。
自民党は増田候補を公認し、野党共闘も鳥越俊太郎候補を統一候補に挙げたにも関わらず、支持層の票を固めることができませんでした。そして、その票が見事に小池候補に集まり今回の結果となりました。これまで、次々と所属党を鞍替えし、政治家として生き残ってきた小池候補ならではの手法と言えるかもしれません。

それにしても今回小池百合子氏は二つの大きなラッキー失言問題がありました。
それは、鳥越俊太郎氏に対して、『病み上がり』発言をした時、そして増田氏の応援演説で元東京都知事の石原慎太郎氏の『厚化粧』発言の時です。

小池百合子氏が、あのような差別的発言をしたことは、都の代表者として(それ以前に人としてですが…)の資質が大きく問われる大問題です。そして、それをテレビの直接討論で追求された時、彼女ははっきりと「言ってません」と否定しました(笑)

(えぇ・・・言ったのに 笑)

鳥越さん、そこはさすがジャーナリスト、きっちり証拠写真を即座に提示。

そのあと小池氏平謝り。  (はぁ?そんなんでいいの 笑)

病気療養中の人、病気から復帰した人、社会的に様々な不利益を受けます。
もしかすると仕事を辞めなくてはならなかったかもしれない。社会の様々な偏見と今も闘っているかもしれない。そういった社会的に助けが必要な人も包括的に受け止め、みんなで助け合って生きていくのが人間社会です。単純弱肉強食社会を作りたいなら、そもそも行政などいらないという話です。北斗の拳の世界です…
誰もが文化的に生きる権利を持てるように追求していくのが行政であるのに、そこのトップになろうという人がそういった差別的な認識をもっている。そして、その問題発言さえも言ったかどうか覚えてもいない。どんな力が働いたのかはわかりませんが、ここでマスコミがそのことについて追求しなかったことが、彼女にとってはラッキーだった失言問題。

もうひとつのラッキー失言は、自民党公認候補の増田氏の応援演説で、前東京都知事の石原慎太郎氏が、小池候補のことを「厚化粧の大年増」と発言したことです。
この直後の小池氏を応援していた若狭衆議院議員の「男泣き演説」がまた良かった。そもそも自民党から公認されていない人間を、自民党の現職国会議員が推すなど組織論からいうとありえない話です。当然「除名」処分もありえます。それでもなお小池氏を推すとなるとどれだけの小池アピールになるか。さらにこの失言を受けての「政策ではない内容で、ああいうことを言われるのは悲しい」と涙に声を詰まらせて行った男泣き演説で勝負あり。増田氏もあそこで、石原慎太郎氏の発言を諌めるなどしていたらまだチャンスはあったのですが、そうできなかった、しなかった結果、増田陣営がまともな人間たちのグループではないかを露呈し、増田陣営VS小池陣営の対立構造を作り出し、鳥越氏の存在感を薄くした。とても許される発言ではないが、選挙戦というところだけを切り抜けば、小池氏にとってはこの上なくラッキーだったに違いない。

この「取り上げられなかった自分の失言」と「必要以上に取り上げられた他人の失言」が小池都知事の誕生となったのです。彼女はもってます…
ただ、女性蔑視には反応し、病気への差別には反応しなかった東京都民とマスコミの感覚は私には理解できません。。。

なにはともあれ、都知事となったからには、裏金など受け取らず、公金で家族旅行や車の購入などせず、都民のために民主的な誠実な都政運営を望みます…
posted by 書記局 at 17:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記