2017年03月31日

船は漕がねば進まない…

船は同じベクトルに息を合わせて皆で漕いでこそ前に進みます…

自分だけ楽をしようとオールを手放したり…

反対の方向に漕いだり…

そうなるとなかなか船は進みません。。。

「安い賃金で、自分の仕事の質を考えることも、高めることもなく、人生の意味と楽しみを実感する余裕もなく働き尽くす」ことを望んでいる労働者はほとんどいないと思います。もしかすると一人もいないかもしれません。
誰しも、生活に困らず、自分が作ったモノ・した仕事が誰かに喜ばれ、休暇を家族や友人・恋人と楽しみ人生を謳歌したいと考えているのではないかと思います。

しかし、国民の大半を占める労働者が同じことを望みながら、その大半がそうではない労働条件・労働環境の中で生活しています。

それではなぜ、国民が主体的に議員を選び、首長を選ぶ議会制民主主義を取っている日本で労働条件・労働環境の実態が法整備も含め中々改善されないのでしょうか。選挙の公約や政策の真意が見えづらかったり、社長が利益を得る政策を推進する特定政党への投票を社員にさせたり(これが以外に多い…)、トリクルダウンを本気で信じていたり…と、挙げればキリがありませんが、大きな本質は「『同じことを望み』ながら『置かれている状況』が違うので『見ているゴール』が皆違うからだと考えられます。

「皆が望みを叶えられないならばせめて自分だけ」「現状に満足してはいないが周りはもっとひどいので良しとしよう」「自分だけがなぜ…周りも不遇であるべきだ」当然の欲求であり、決して醜いのぞみではないけれど、それで全体として労働条件・労働環境が引き下げられるもしくは改善が進まないのであれば、それは非常に残念なことです。

慶応大学経済学部教授の井出栄策氏は、「今だけ、自分だけ、金だけ」という金満社会から脱しなければいけないと述べられています。
庶民の暮らしがいっこうに豊かにならず、一部の豊かな層だけが更に富み、格差が広がっていくそんな社会から脱却するためには労働者が現在の社会システムを理解しなければいけません。
真に豊かな社会を実現するためには、「何が原因か」「何を求めるのか」「誰と共に歩むのか」を考え、「今だけ得をしよう」「自分だけ利益を得よう」「金のことだけを考えよう」という近視眼的な損益価値観から抜け出し、社会を豊かにすることを「賢く」追求していく必要があると考えます。
posted by 書記局 at 17:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2017年03月21日

おススメ図書 あ、「やりがい」とかいらないんで、とりあえず残業代ください。

あ、「やりがい」とかいらないんで、とりあえず残業代ください。
 日野瑛太郎著 東洋経済新報社 定価1,080円

「『やりがい』で働かせる会社ってブラックやもんね〜。」
 1〜2年前に職場の先輩から言われてハッとした言葉を、この本のタイトルを見てじわじわ思う。
 公務員ほど「人の役に立つ」とか、「やりがい」を強調される職業もないのではなかろうか…。
 この本は、タイトルは極端に聞こえるかもしれないが、「残業代は全部払ってもらう」「定時で帰る」という当たり前のことを言っているだけである。極端に聞こえるのであれば、日本にはびこっている「仕事至上主義」「やりがい・成長 至上主義」に知らず知らずのうちに染まっているということであろう。その事も本著によれば子供の頃からの社畜教育による洗脳の賜物だそうだが。
 学校の先生達自身、残業代が存在せず超長時間労働で労基法に守ってもらっていないのだから、職場体験などの一連の授業の中で、つい「やりがい」に話の結論を持って行きがちなのは仕方がないとも思う(事実私も中学校時代、担任教師から職場体験に向けての授業中にそう締めくくられた記憶がある)。
 ましてや労基法を生徒に教えよ、など酷であろう。
 教師だけではない、一部の公務員だとか看護師だとかいわゆる「聖職」と言われる人々の働き方にこそメスを入れた方が良い。

posted by 書記局 at 22:37| Comment(0) | TrackBack(0) | オススメ

おススメ図書 あなたの職場は「心が折れる職場」?

心が折れる職場 (日経プレミアシリーズ) 新書
見波 利幸 (著) ¥918円

 タイトルが気になって手に取ったが、共感できる内容で、スラスラ読めてしまった。

 入り口としては良い本だと思う。

 心当たりのある人はぜひ手に取っていただきたい。

 とりあえず私も、雑談と涙活しようっと。
posted by 書記局 at 22:35| Comment(0) | TrackBack(0) | オススメ

オススメ図書 いじめのある世界に生きる君たちへ

いじめのある世界に生きる君たちへ
 ーいじめられっ子だった精神科医の贈る言葉
  中井久夫著、中央公論新社、定価1200円+税

 友人に勧められてこの本を手に取った。
 著名な精神科医が自らの体験も引き合いに出しながら、いじめがいかに巧妙な人間破壊行為であるか分析し、小学生にも分かるように書かれている。
 具体的な子どもの頃のエピソードが出て来る訳ではないし、感情的に切々と訴える訳でもない。ただハッとさせられる。自分自身の思い出や体験を引き出しながら。
 「人間破壊」
 深く記憶に刻みつけたい言葉だ。
 最近は組合へのパワハラ相談も多い。
 「孤立化」「無力化」「透明化」の三段階のいじめの進行を本著は分析していたが、パワハラも「関係の阻害」という孤立化によく似た手法がある。相手の支配下に置かれ、自分が悪いとすら思っている人もいる。大人社会がこうなのだから、縮図のように子どもの世界で同じことが起きるのは当然である。
 著者は本著の中でいじめを戦争やナチスの強制収容所に例えていたが(なにせ戦中世代の人だ)、私は自然と沖縄のことを思い出した。あるいはヘイトスピーチ。あるいは原発や原爆被害者。
 以下、名護市長の稲嶺進さんの言葉を引用する。
「国民は法の下に平等であるはずなのに、国全体の安全保障のために我慢しろと言われ、特別な地域に生まれたのだから特別な苦労をするのは仕方がないと言われ、沖縄県民は深く傷つき失望してきました。皆の荷物を背負う友に「大変だね。気持ちは分かるよ」と声をかけるだけで友は救われるでしょうか。真の優しさとは共に荷物を背負うことではないでしょうか。私たち沖縄県民が望んでいるのは至極単純なことで、皆様と同じように普通のまちで普通に暮らしたい、ただそれだけなのです」
 自分がいじめられないためにいじめる側に回る者、「傍観」という形でいじめを肯定する者、あるいは他の人と協力し手を差し伸べる者…。
 一人一人が社会の一員として身の回りで起きるいじめにどう行動するかが突きつけられている。
 この本を読むのと読まないとでは、いじめへの対応が変わると思う。
posted by 書記局 at 22:33| Comment(0) | TrackBack(0) | オススメ