2019年03月07日

映画「あの日のオルガン」

 今回おすすめするのは、2月22日からロードショーの「あの日のオルガン」。

 何も知らずに観たらラストでびっくりすると思いますので言います、これ実話が元になっています。

 女優の戸田恵梨香さんや大原櫻子さんを初め役者さんの熱演ぶりや記録を元にしたリアルな描写に、いつのまにか引き込まれ、重ね合わせ、ボロボロ泣いてしまいました。
 しかも泣くシーンが人それぞれ違うんですね。保育士さん、地元説明会に携わる職業の人々、子どものいる人、子ども、就職したばかりの人、職場で頑張る人、強い人、弱い人、忙しい人…。子どもからお年寄りまで、色んな人が色んな立場の違いを超えて共感できるのではないかと思います。
 私はどこから泣き始めたのか分からないくらい、割と始めの方から泣くのを堪えるのに苦労しました。
「涙活」というものがあるそうですが、なんだか「人間」に戻されたような気がしました。(泣くことを強制している訳ではありません、念のため)
 また、この映画の中には現代に通じる色んな示唆がふんだんに盛り込まれていると感じました。何度でも見返したい映画です。DVD出たら買おうっと。

上映館
 ユナイテッド・シネマ福岡ももち
 ユナイテッド・シネマトリアス久山
 ユナイテッド・シネマなかま16
 小倉コロナシネマワールド

 いい映画に限って上映される映画館が少ない気がする…。私はトリアス久山に観に行ったのですが、思ったより観客が多かったので、そこは嬉しかったのですが。

 リンク
https://www.anohi-organ.com/
posted by 書記局 at 15:44| Comment(0) | TrackBack(0) | オススメ

クラッシャー上司 平気で部下を追い詰める人たち

クラッシャー上司 平気で部下を追い詰める人たち
松崎一葉著 PHP新書1080 定価820円(税別)

 みなさんは、『クラッシャー上司』という言葉をご存知だろうか?
 部下を精神的に潰しながらどんどん出世していく人のことだそうで、この本の著者である筑波大学の松崎一葉教授(医学博士・精神科医)が命名したものである。
 ・いわゆる「仕事ができる」タイプであることが多く、個としての能力は高いように見えるが、実際は部下を精神的に追い詰めがら出世している
 ・言葉の暴力で部下を威圧することで自身の部署内の存在感を示す
 ・問題が起きたら、部下などを徹底的に責め、自身の立場を守ろうとする
 ・コミュニケーションに問題があり、上司から部下への一方向のみである
 ・部下をうつに追い込んでも罪悪感を覚えない
 ・「自分は善である」という確信があり、他人への共感性が決定的に欠如している。精神的に未熟。
 等々の特徴があるそうだが、思い当たる節がある人はぜひ本を手に取ってほしい。個人レベルで取りうる対応策が載っている。
 少しでも多くの人にこの本を手に取ってほしいと思うのは、組合へのパワハラ相談者の上司と、本著の事例に出てくる上司がそっくりなのである。
 パワハラ上司は自分の部下の中に、心の病による休職が連続発生することに疑問を覚えないのだろうか?(もちろん、単にその部署の業務の質・量に対して人が足りなさすぎている場合もあるだろうが)
 相談を受ける中で、心に残った言葉がある。
「一番ショックだったのは、パワハラをしていた課長が部長に昇進したことです」
 この相談だけでなく、パワハラ上司は仕事ぶりが評価されていたり、上からの覚えめでたいケースが多い。
 だから被害者はパワハラ課長の上司である部長に相談すれば、「お前が変な奴」で片付けられるのではないか、と恐ろしくて相談できないのである。それはそうだ、部長はその課長を評価しているのだから。
 しかし待ってほしい。パワハラ上司を出世させるということは、さらなる広範囲に病理をふりまく、ということだ。
 そして周囲も「あの人は仕事は捌けているから」「頭が切れるから」「あの人の出世を邪魔してはいけない」と言わんばかりに口をつぐめば、ファシズム組織の出来上がりである。同類の人が評価されるような仕組みであれば、組織全体が病んでしまう。さて、福岡市役所の未来はどうなるのであろう。 
 こういった人達ではなく、地味で地道な努力が評価される組織であってほしい。
 
posted by 書記局 at 15:41| Comment(0) | TrackBack(0) | オススメ

いじめのある世界に生きる君たちへ

いじめのある世界に生きる君たちへ
 ーいじめられっ子だった精神科医の贈る言葉
  中井久夫著、中央公論新社、定価1200円+税

 友人に勧められてこの本を手に取った。
 著名な精神科医が自らの体験も引き合いに出しながら、いじめがいかに巧妙な人間破壊行為であるか分析し、小学生にも分かるように書かれている。
 具体的な子どもの頃のエピソードが出て来る訳ではないし、感情的に切々と訴える訳でもない。ただハッとさせられる。自分自身の思い出や体験を引き出しながら。
 「人間破壊」
 深く記憶に刻みつけたい言葉だ。
 最近は組合へのパワハラ相談も多い。
 「孤立化」「無力化」「透明化」の三段階のいじめの進行を本著は分析していたが、パワハラも「関係の阻害」という孤立化によく似た手法がある。相手の支配下に置かれ、自分が悪いとすら思っている人もいる。大人社会がこうなのだから、縮図のように子どもの世界で同じことが起きるのは当然である。
 著者は本著の中でいじめを戦争やナチスの強制収容所に例えていたが(なにせ戦中世代の人だ)、私は自然と沖縄のことを思い出した。あるいはヘイトスピーチ。あるいは原発や原爆被害者。
 以下、名護市長の稲嶺進さんの言葉を引用する。
「国民は法の下に平等であるはずなのに、国全体の安全保障のために我慢しろと言われ、特別な地域に生まれたのだから特別な苦労をするのは仕方がないと言われ、沖縄県民は深く傷つき失望してきました。皆の荷物を背負う友に「大変だね。気持ちは分かるよ」と声をかけるだけで友は救われるでしょうか。真の優しさとは共に荷物を背負うことではないでしょうか。私たち沖縄県民が望んでいるのは至極単純なことで、皆様と同じように普通のまちで普通に暮らしたい、ただそれだけなのです」
 自分がいじめられないためにいじめる側に回る者、「傍観」という形でいじめを肯定する者、あるいは他の人と協力し手を差し伸べる者…。
 一人一人が社会の一員として身の回りで起きるいじめにどう行動するかが突きつけられている。
 この本を読むのと読まないとでは、いじめへの対応が変わると思う。
posted by 書記局 at 15:39| Comment(0) | TrackBack(0) | オススメ

2017年03月21日

おススメ図書 あ、「やりがい」とかいらないんで、とりあえず残業代ください。

あ、「やりがい」とかいらないんで、とりあえず残業代ください。
 日野瑛太郎著 東洋経済新報社 定価1,080円

「『やりがい』で働かせる会社ってブラックやもんね〜。」
 1〜2年前に職場の先輩から言われてハッとした言葉を、この本のタイトルを見てじわじわ思う。
 公務員ほど「人の役に立つ」とか、「やりがい」を強調される職業もないのではなかろうか…。
 この本は、タイトルは極端に聞こえるかもしれないが、「残業代は全部払ってもらう」「定時で帰る」という当たり前のことを言っているだけである。極端に聞こえるのであれば、日本にはびこっている「仕事至上主義」「やりがい・成長 至上主義」に知らず知らずのうちに染まっているということであろう。その事も本著によれば子供の頃からの社畜教育による洗脳の賜物だそうだが。
 学校の先生達自身、残業代が存在せず超長時間労働で労基法に守ってもらっていないのだから、職場体験などの一連の授業の中で、つい「やりがい」に話の結論を持って行きがちなのは仕方がないとも思う(事実私も中学校時代、担任教師から職場体験に向けての授業中にそう締めくくられた記憶がある)。
 ましてや労基法を生徒に教えよ、など酷であろう。
 教師だけではない、一部の公務員だとか看護師だとかいわゆる「聖職」と言われる人々の働き方にこそメスを入れた方が良い。

posted by 書記局 at 22:37| Comment(0) | TrackBack(0) | オススメ

おススメ図書 あなたの職場は「心が折れる職場」?

心が折れる職場 (日経プレミアシリーズ) 新書
見波 利幸 (著) ¥918円

 タイトルが気になって手に取ったが、共感できる内容で、スラスラ読めてしまった。

 入り口としては良い本だと思う。

 心当たりのある人はぜひ手に取っていただきたい。

 とりあえず私も、雑談と涙活しようっと。
posted by 書記局 at 22:35| Comment(0) | TrackBack(0) | オススメ

オススメ図書 いじめのある世界に生きる君たちへ

いじめのある世界に生きる君たちへ
 ーいじめられっ子だった精神科医の贈る言葉
  中井久夫著、中央公論新社、定価1200円+税

 友人に勧められてこの本を手に取った。
 著名な精神科医が自らの体験も引き合いに出しながら、いじめがいかに巧妙な人間破壊行為であるか分析し、小学生にも分かるように書かれている。
 具体的な子どもの頃のエピソードが出て来る訳ではないし、感情的に切々と訴える訳でもない。ただハッとさせられる。自分自身の思い出や体験を引き出しながら。
 「人間破壊」
 深く記憶に刻みつけたい言葉だ。
 最近は組合へのパワハラ相談も多い。
 「孤立化」「無力化」「透明化」の三段階のいじめの進行を本著は分析していたが、パワハラも「関係の阻害」という孤立化によく似た手法がある。相手の支配下に置かれ、自分が悪いとすら思っている人もいる。大人社会がこうなのだから、縮図のように子どもの世界で同じことが起きるのは当然である。
 著者は本著の中でいじめを戦争やナチスの強制収容所に例えていたが(なにせ戦中世代の人だ)、私は自然と沖縄のことを思い出した。あるいはヘイトスピーチ。あるいは原発や原爆被害者。
 以下、名護市長の稲嶺進さんの言葉を引用する。
「国民は法の下に平等であるはずなのに、国全体の安全保障のために我慢しろと言われ、特別な地域に生まれたのだから特別な苦労をするのは仕方がないと言われ、沖縄県民は深く傷つき失望してきました。皆の荷物を背負う友に「大変だね。気持ちは分かるよ」と声をかけるだけで友は救われるでしょうか。真の優しさとは共に荷物を背負うことではないでしょうか。私たち沖縄県民が望んでいるのは至極単純なことで、皆様と同じように普通のまちで普通に暮らしたい、ただそれだけなのです」
 自分がいじめられないためにいじめる側に回る者、「傍観」という形でいじめを肯定する者、あるいは他の人と協力し手を差し伸べる者…。
 一人一人が社会の一員として身の回りで起きるいじめにどう行動するかが突きつけられている。
 この本を読むのと読まないとでは、いじめへの対応が変わると思う。
posted by 書記局 at 22:33| Comment(0) | TrackBack(0) | オススメ